いつか元気になります
「いつか元気になります」

昔不登校になった時、そう主治医から言われたのを覚えています。
苦しくて起き上がれず、人が怖くて外にも出られず、
辛すぎて焦っていた自分は、そんな言葉なんて信じていませんでした。
絶望しか自分にはないと、思っていた。
でも、「きっと辛い今を回復できます、それだけに専念しとてみなさい」
と、心のお医者さんは言ってくれた。
信じて無かったのに五年経った頃には元気が増えて、外で活動するようになった。
五年後、動けるようになって、やっとその意味が、分かったのです。
心の元気の溜め方4つ
- 食べる
- 寝る
- 焦らない
- お日様を浴びる
1.食べる

主治医はまず、「たくさん食べましょう」そう私に言いました。
ストレスが溜まり、心が疲弊していた私は、あの頃ごはんの味がしなかった。
吐いてしまうこともあったし、やせ細ってしまっていた。
しかし、それでは体にはエネルギーなんて溜まらないし、栄養が足りず活動もできない。
一年くらいはごはんは美味しくなくて、辛かったけれど、頑張って食べました。
吐いてしまうこともあったが、一日三食は生きる為に、食べていた。
すると、時間が経つほど、気が付けばごはんは美味しくなり、
時間がかかったけど私には食べる楽しみが日に日に増えていました。
食べる事は生きる源
- 体にエネルギーが溜まる
- 心にもエネルギーが溜まる
- 生きる力が溜まる
2.寝る

心のお医者さんが言った、エネルギーの溜め方その2はたくさん寝る事。
「沢山寝て沢山食べましょう」
そう言われたときは、心が私は辛いのに、
そんな物理的なことで元気になれるわけがないと思っていた。
信じていなかった。けれど、
そこにしか希望を持てなかったので、仕方なく私は実践するしかなかった。
だから、とにかく食べて寝た。二年くらい寝たきりだったかもしれない。
通信制の高校になってからは、月に一度のスクーリングは行っていたが、
それが精一杯で、家に帰れば、お風呂とトイレとご飯だけが私の活動範囲だった。
でも、寝まくること二年。朝起きて、何かしたいと思うことが増えていた。
「今日のご飯なんだろう」
「今日のテレビ番組楽しみだな」
そんな風に起きる度、その時の私にとっての大きな楽しみが増えていったのを覚えている。
寝ることは人生の充電
- 疲れた心が寝て明るくなった
- 考える元気がだんだん増えた
- 寝てばかりでも良いのだ!

3.焦らない
食べて寝て、考える力が生まれた私。
しかし、次は考えられるようになったことで周りの同級生を思い出し比較したり、
自分が大学にも行けないまま家にいることに焦りが生まれてきてしまいました。
明るい考えも生まれるようになったが、
苦しい考えも多く繰り出せるようになってしまっていた。
それで、また苦しくて、前に進めなくなって泣いていた。
だから、主治医は言いました。
「焦らなくていいです」
「焦らなくてもいいんです」
「未来のあなたはきっと素敵です」
「長く辛いのは今だけです」
私はその言葉に救われました。
そして、焦っても何も生まれないと気が付いて、
今好きなテレビやごはん楽しいと思えることだけ考えました。
焦らなくても大丈夫
- 周りは関係ない
- 自分のペースでいい
- 今は全てではない
- 未来はきっと素敵
4.お日様を浴びる
家にこもり続けて数年。
「いつか私は働けますか?」
不安になって、主治医に私は問いかけると、こういいました。
「もちろんいつかはできます、ただその為に今新しいことをしましょう」
「体力を付けることです。外に出てみましょう」
「人に会わなくていいし、居たら帰ってくればいいです」
「一日15分お散歩をしましょう」「お日様を浴びましょう」
この時の私にとって15分の散歩は重労働だった。
病院だって車で送って貰わないとしんどくて通えなかった。
だけど、とにかくなんとかしたいという気持ちがこの時には芽生えてきていました。
焦りとは違う、なんとかして自分で何か変えたいという気持ち。
それは食べて寝て休むことが出来たから。その気持ちを私は大切に頑張った。
週一日から散歩を始めて、私は毎日お日様を浴びて体力を付けました。
それを、また、二年以上続けた。
15分の散歩は、やがて30分1時間と伸びていき、運動量が日々増えました。
すると、もっと外に出たいと自然に考えるようになっていた。
体力が付いたのもあるけれどお日様を浴びることが、とても力になった気がします。
太陽を浴びると、セロトニンが分泌され、
心が安定し、落ち着かせてくれて心の元気が増えると言われています。
太陽がキラキラと空で輝きながら、
私たちの心も輝かせてくれている。だから、私は今、日の光が大好きです。
太陽は生きる希望の光
- 心が元気になる
- パワーが付く
- 明るい気持ちになる
まとめ
心の元気の溜め方4つ
- 食べる
- 寝る
- 焦らない
- お日様を浴びる
時間は沢山掛かっていい!
私は五年かけて人と話せるように外で大きく活動できるようになりました。
でも、それは長いとも、短いとも思ってはいません。
それが、私の人生のペースだから、それでいいのです。
食べても寝ても光を浴びても、すぐには変わりません。
だから信じてはいなかった。でも、数年たって、意味を知りました。
無理をして散歩する必要もないし、
無理して寝なきゃとか食べなきゃとか焦り苦しむのは違うとは思います。
生きる最低限は必要だけれど、少しずつ食べられる寝られるを増やして、
自然に太陽を浴びたくなる時が自分のペースで、前に進めると思っています。
