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生活・考え方

精神科や心療内科の診察で役立つ主治医への気持ちの伝え方~統合失調症の私が実際にしている相談方法~

工夫して伝えてみよう

統合失調症と付き合って10年以上の私ですが、
ここまでこれたのは自分の努力だけでなく家族、主治医の先生の力があります。

精神疾患は、どんなに自分で努力しても自分だけの努力で改善する訳ではないし、
家族や精神科の先生の力など周りの力の積み重ねで大きく回復していくものです。

たったひとりの考えでは周りの人と向き合いながら進むよりも時間も掛かります。

しかし、統合失調症になった当初の私は主治医の先生の言葉に反抗し、
家族に反抗し、なによりそんな自分を認めることができず誰も信じられないまま
症状が改善すること無く何年も引きこもってしまいました。

私は自分の気持ちや苦しさなどしっかり伝えることも始めは出来ていなかったんです。
主治医の先生は患者さん本人の言葉や本当の気持ちを知ってこそ、アドバイスができます。

でも、伝えるのって勇気もいるし難しいですよね。

伝えようと思っても緊張して上手く話せない時もあれば、
いざ話そうとしてもその場で一番伝えたかったことを忘れてしまうこともあります。

精神科は予約が必要な所が多いですし、大事なことでも
伝え忘れて次の日伝えに行くことができるわけでもありません。

また、主治医の先生に上手く伝わらないこともあります。
先生だって医者とはいえ人間ですから、複雑な悩みや気持ちを全て完璧に
短時間で自分が思うようには理解して貰えないこともあるのです。

だからこそ、主治医の先生に伝える時にはある工夫をして欲しいです。
様々な方法があるので、是非この記事を読んで参考にしてみて下さい!

大事だったのは主治医の先生の言葉や家族のことをもっと信じて向き合うこと。
そして、それを元にもっと統合失調症の自分を知る勇気を持つことでした。

その為に、まずは今の気持ちをちゃんと伝えられるように努力をしてみましょう。

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伝える工夫5つ

  1. 箇条書きの手紙にして診察時に渡す
  2. 事前に書いて受付で渡しておく
  3. 図や表で気持ちや辛さを表現する
  4. 日々日記をつけておいて見せる
  5. 書くのがしんどいならワードを使う

1.箇条書きの手紙にして診察時に渡す

精神科・心療内科での診察時の主治医の先生への伝え方として、
自分が伝え忘れがない為にも箇条書きにしてメモしておくのをおすすめします。

診察に行く前にある程度話したいことや、前回の診察から今回の診察迄の
気持ちの変化や辛いと感じた事などを箇条書きにしておくと良いです。

また、心療内科・精神科で受付を済ませてから診察までの待ち時間が長い場合は
その待ち時間を使って話したいことを簡潔にまとめておくのも良いでしょう。

診察に呼ばれたときに主治医の先生に先にまとめておいた紙を渡しておけば
先生にとっても患者さんが話したいことがわかりやすくなるのでおすすめです。

2.事前に書いて受付で渡しておく

精神科・心療内科での診察時の主治医の先生への伝え方で工夫できることとして、
事前に書いてまとめてあることを診察前に受付の人に渡しておくのもひとつの手です。

ちなみに私は伝えることが多すぎる場合、手紙が長くなってしまいます。
例えば「辛いことがあった時」や「失業してしまった時」など
は診察時に箇条書きで先生に伝えるだけでは時間が足りないので
先に受付の人へ渡して「先生に診察前に時間があれば読んで欲しいです」と伝えます。

そうしておけば、私の主治医の先生は私が診察室に入る前には
手紙を読んでどんなことがあってどんな悩みを抱えているのか把握してくれますから、
口頭でしっかり伝えたい本題の話にも入りやすいです。

また、難しくて自分でも伝えにくい感情もその場で伝えようとするよりも
一度文字に落とすことで考え直すことも出来るし、正確に伝えやすくなるので
とにかく文字に書いて一度本当に伝えたいことを考えてみることもおすすめです。

何が言いたいのか?を複雑な感情を抱えすぎて自分がわかっていなかったとしても、
事前に文字に書くことで落ち着いて整理することができるのです。

3.図や表で気持ちや辛さを表現する

精神科・心療内科での診察時の主治医の先生への伝え方として、
文字に紙で書くだけではなく図や表、またはイラストなどを使って表現するのも良いです。

症状が出始めの時は自分になにが起こっているのか、どうして辛いのか
すべてがわからず混乱していることが多いと思います。
また、複雑すぎる苦しい感情を言葉や文字にあらわせないことはよくあります。

そんな時に使えるのが表や図を使って今の気持ちを整理してみることです。

例えば、日々の出来事をどれくらい辛いのか棒グラフや円グラフにしてみたり、
月曜日から日曜日までのカレンダーのような表を作ってそこに今日の気持ちや出来事を
文字やイラストを描いて主治医の先生に渡してみるのもいいと思います。

私は昔、家の絵をかいてそこに今の自分を表現したことがあります。
家の柱には家族の名前を書いたり、家の屋根には先生の名前を書いたり、
窓には自分の仕事や生きがいを文字にして書きました。
柱は壊れると家も崩れるように、私にとって無くなると壊れてしまうものを
家で例えて書いたりしていたんです。

それを書くことで今私にとって何が大事で
何に不安を感じるのか気が付くことも出来ました。

文字に書く余裕が無い時は何かの絵や図に当てはめて伝えてみるのも
先生にとっては何もないよりはわかりやすく伝わりやすくなるのでおすすめです。

4.日々日記をつけておいて見せる

精神科・心療内科での診察時の主治医の先生への伝え方として、
毎日日記をつけておいてそれを見せてみるのも良い方法です。

これは基本ですが、主治医の先生には嘘偽りなくちゃんと伝えるのが大事です。

しかし、プライドや背伸びしたい気持ちが邪魔をして時には
辛いことを辛いと言えなかったりすることもあると思います。
回復過程で薬が初めて減ってきた時は、はやく治したい想いから
辛くなってきた気持ちを我慢し打ち明けれなくなったりすることも。

はやく薬を減らしたり仕事に復帰したい想いから嘘をついてしまう気持ちは
わからなくはないですが、後で苦しんでしまうのは自分です。

主治医の先生は主治医の先生の考えがあってアドバイスをくれるので、
しっかり正直に伝えられるようにしておきましょう。

その為に、毎日の気持ちや出来事、苦しさや楽しさを伝えるのに
日々日記をつけて毎回診察時などに渡すのも良い方法です。

日々の正直な気持ちや心の変化を主治医の先生が見れると、
より適切なアドバイスを出しやすくなります。

例え日記の内容を自分で見て上手な文章でなくても良いです。
自分の気持ちを毎日記録ししっかり伝えられることに意味があります。

また、日記を書いておけば自分の感情を振り返りしっかり考え向き合うことができるので
回復する為にもとても大きな力になると私は感じています。

5.書くのがしんどいならワードを使う

精神科・心療内科での診察時の主治医の先生への伝え方として、
手で文字を書くのがしんどいのならばパソコンのワードなどを使って
文字を打って印刷して提出するのも良いでしょう。

たくさん悩みがあると書くことも増えると思うので、ペンで書けば手が疲れてしまいます。

もし、自宅にパソコンなどがあるのなら文字を打って印刷し提出すれば
ペンを握ることで手が疲れることがないのでおすすめです。

また、パソコンで文字を打てば手で書いた時よりも読みやすいです。

私は癖のある字なので相手にとっては読みずらい時があります。
だからこそ、パソコンの力を借りると綺麗に文字を書く努力をしなくて良いので楽です。

まとめ

伝える工夫5つ

  1. 箇条書きの手紙にして診察時に渡す
  2. 事前に書いて受付で渡しておく
  3. 図や表で気持ちや辛さを表現する
  4. 日々日記をつけておいて見せる
  5. 書くのがしんどいならワードを使う

精神科や心療内科での主治医の先生への相談の仕方には様々な工夫ができる!

そして、嘘偽りなく日々の気持ちやこれまでの気持ちを伝えることで
より良いアドバイスをして貰えたり、対応を考えて貰えることに繋がる!

診察室に入ってから頭で考えた言葉だけで伝えようとするとどうしても
上手く伝えられなかったり、緊張して伝え忘れがあったりするものです。

私自身、「今回上手く話せなかったから来週は言わなければ……」
ともやもやしてしまうこともありました。

だからこそ、紙に書いてみたり絵にしてみたり、日記を渡したりと
自分にできそうな悩みや気持ちの伝え方から始めてみてはいかがでしょうか?

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