通信制高校と全日制高校の違い

不登校生徒の進路では高校卒業を目指すために通信制高校を選択する人もいます。
実際私は持病で全日制高校の生活を送ることが困難で通信制高校を卒業しました。
毎日学校へ通い勉強に取り組み楽しめるのならそれは素敵ですし、
全日制高校を卒業できる力があることは素晴らしいことだと思います。
しかし中学時代の対人関係やトラウマ、学費面など様々な事情でこれから先の
高校進学をどうするか悩んでいる生徒は多く通信制高校へ行く道を選ぶこともあります。
高校生活を送らなければ高校卒業の学歴や資格は取得できません。
いくら学歴は関係ない!と生きていてもこの日本では
高校卒業の資格がなければ働ける仕事の幅は狭まるし、
やりたいことが見つかっても専門学校や大学へ中卒で進学することはできません。
だから高校卒業はできるだけ目指しておきたいラインです。
もちろん、大人になってから高卒認定試験を受けたりとチャレンジすることはできますが、
今は通信制高校で高校を卒業できる道があるので昔よりも卒業しやすくなっています。
じゃあ通信制高校を選ぼう!そう思った人にまず知って欲しいことがあります。
それは通信制高校と全日制高校はどう違うのか?です。
まずは進路選択する前に全日制高校と通信制高校の違いを知っておきましょう。
高校卒業できるとはいえ、大きく違う点がいくつかあります。
自分が行くことになる高校生活を想像したり知る為にも大事なことです。
しっかり全日制高校と通信制高校を比較してから自分の納得いく進路選びをしましょう。


違いについて
- 入学の為の試験
- 入学可能な時期
- 登校頻度
- 授業をする時間
- 課題はレポート
- サポート体制
- 私服と制服
- 学年生と単位制
入学の為の試験
通信制高校と全日制高校の違うところは受験内容です。
これは受験する通信制高校によっても全日制高校によっても違いはありますが、
通信制高校と全日制高校を比べた時には試験のものが大きく違います。
まず、全日制高校では入学試験は英語数学国語理科社会などの学力試験が多いです。
一方、通信制高校は書類選考と作文・面接だけの場合が多く、
作文のみや面接のみの場合もあります。学校や受験状況(転入など)によって違います。
入学可能な時期
通信制高校と全日制高校は入学時期も違います。
入学時期とは学校に通い始められる時期です。
全日制高校では4月の桜が舞い散る温かくなってきた季節に入学式があります。
しかし、通信制高校は全日制高校と違い学校によっては年中受け付けていたり、
4月だけでなく10月入学や学期ごとに受け付けていたり1月編入OKなど様々あります。
ちなみに私は全日制高校を冬に辞めて通信制高校に転入しました。
私の卒業した通信制高校は条件はあるかもしれませんが随時受け付けていました。
これは入学、転入、編入によって入学できる時期や通学を開始できる時期も違います。
もし、これから通信制高校への入学や転入などを考えている方は
候補の通信制高校があるなら学校見学へ行って入学可能時期を聞いておきましょう。
登校頻度
通信制高校と全日制高校の大きな違いは登校の頻度です。
全日制高校では平日5日間毎日学校へ通います。
しかし、通信制高校では月数回の登校で卒業を目指せます。
学校によっては週3日などの通信制高校もあります。
その為、持病のある人や社会人でも卒業が目指せます。
実際に私が通っていた通信制高校では働きながら通っている人もいました。
また、対人関係が苦手で中学時代思うように学校に通えず、
通信制高校ではストレスなく卒業を目指す友達もいました。
授業をする時間
通信制高校と全日制高校の違いでは授業をする時間にも違いがあります。
全日制高校では平日5日間で日中は朝8時9時頃から夕方17時くらいまで
しっかりと一週間の時間割があり毎週繰り返されています。
しかし、通信制高校では特に時間割は決まっていないです。
今月のこのとこの日は午前中だけ指定の教科の授業があるなど、
月数回の登校は1つの授業50分×4つほどをこなすような感じになります。
もちろん月数回の登校で1日中勉強する通信制高校もあれば、
半日だけなどの通信制高校もあり通い方は様々あります。
課題はレポート
通信制高校と全日制高校は宿題や課題も異なります。
全日制高校は学校の授業が終わった後宿題が出て毎日提出したりします。
一方通信制高校はレポートという課題を期日までに提出します。
これは通信制高校によって量も質も提出の仕方も違いますが、
私が通っていた通信制高校は年の最初のオリエンテーションで
年間全ての課題が配られ、毎月決められた日にどこまでを提出するか決められていました。
それは英語国語数学社会理科や他にもいろいろな教科がありました。
中学校の定期テストのような感じで穴埋め問題や筆記問題が出され、
わからなければ自分で教科書で調べたり復習しなおして完成させていきます。
これは毎日1時間くらいコツコツ時間を決めて取り組んでいれば終わる量でした。
しかし通信制高校によって量や中身は違うのでしっかり調べておきましょう。
サポート体制
通信制高校と全日制高校はサポート体制も違います。
毎日通う全日制高校には進学に力を入れて勉強の量が多く、
大学受験へのサポート体制が強化されている学校など様々あります。
通信制高校には広い年代の様々な過去を持つ人が多く、
先生達は心のケアや就職に向けて強いサポート体制で出迎えてくれるところが多いです。
実際私は対人関係にトラウマがあり、人に怖さがあったのですが、
通信制高校の先生達のサポート体制で学生生活を無理無く送れました。
転入する前の学校見学の時から親身になって心から卒業に向けて応援してくれる
先生がいたから学校生活を何とか送ることができたし希望を持てました。
通信制高校は中学不登校生徒の受け入れも多く先生たちもよくわかってくれています。
通信制高校によっては勉強に力を入れて大学進学を目指せるところもあるので
学校によって先生の雰囲気やサポート体制、スタイルに違いはあると思います。
私服と制服
通信制高校と全日制高校の違うところは制服登校と私服登校できるところです。
全日制高校は制服が指定されていて、夏服や冬服を規則に沿って着て行く高校が多いです。
通信制高校は制服がある高校もありますが、私服で通えるところが多く
制服代も掛からず自由に通える高校が多いです。
もちろん派手過ぎる格好は通信制高校の規則によっては指導があるかもしれませんが、
全日制高校のように毎日通う訳ではないので制服の指定はない高校が多いです。

学年生と単位制
通信制高校と全日制高校では学年生と単位制という違いがあります。
単位制は通信制高校だけでなく定時制高校にもあったり
稀に全日制高校で取り入れている学校も存在します。
高校卒業資格は学校教育法で決められていますが、
「必須科目を含む74単位以上を取得すること」の条件を達成すれば卒業できます。
単位制は科目ごとに単位が設定されていて3年間の在籍と
必要単位数が満たされていれば卒業することができる制度となります。
つまり3年間で必要単位を取得できればいいので留年することはありません。
ゆっくり取得し4年かける人も中にはいます。
ちなみに学年制の場合は、1学年で取得すべき単位の数が決められていて、
もし決められた数の単位が取れなければ留年します。
学年制の場合1学年で取得すべき数の単位を取得しなければ進級できないのです。
不登校生徒や働いている人にとっては自分のペースで卒業を目指しやすいのが
通信制高校の単位制の制度なのです。

まとめ
違いについて
- 入学の為の試験
- 入学可能な時期
- 登校頻度
- 授業をする時間
- 課題はレポート
- サポート体制
- 私服と制服
- 学年生と単位制
通信制高校と全日制高校は卒業資格は同じでも学校の中身に違いはある!
もし、迷ってるのなら自分がどの学生生活なら卒業できるかを大事に考え、
資料請求や学校見学をしながら決めていきましょう。
もし、今後大学進学を目指したりする人にとっては
通信制高校では勉強が足りないなどのデメリットも生まれます。
しかし、毎日通うことに負担を感じて高校卒業ができず苦しむのなら
高校を卒業できそうな道に進むことも考えて行って欲しいです。
しっかりと自分の進学する道を比べたり見学したりして決めていきましょう。

